上アゴが気持ち悪い【50代後半 / 男性】

CASE03 治療前
BEFORE
CASE03 治療後
AFTER

治療の詳細

義歯の種類

上:金属床部分義歯
下:金属床ピンクのバネの部分義歯

製作方法

2回法(仮義歯+本義歯)

治療内容

「上の前歯がグラグラで下の奥歯が無く、食べることが出来ない」というお悩みでカウンセリングにいらっしゃいました。
上顎はカウンセリング時点で左右合わせて11本欠損で奥歯のみ3本残っており、どちらかというと部分義歯というよりは総義歯に近い状態でした。下顎は奥歯が5本欠損していて、典型的な奥歯だけ欠損の部分義歯です。
通常は上顎の義歯の口蓋は、ピンク色の材料で覆った方が義歯の安定度が増し外れにくくなり、義歯自体も丈夫に仕上がります。 しかしその一方、口蓋が塞がれているため慣れるまで違和感が強く、発音障害が出る方がいらっしゃいます。
この方は一度、口蓋を塞いだ仮義歯を試しましたが、結果はやはり「気持ち悪い!もし口蓋部分が無いものが出来るのならどれだけ良いだろう!?」ということで口蓋が空いている義歯に挑戦することになりました。
異なったデザインの義歯を何パターンか製作し試していただき、高い確率が約束されているわけではありませんでしたが、結果的には、外れずよく噛むことができる義歯を完成させることができました。「着け心地は非常に良く、発音も何も気にならない」と喜んでいただき、苦労の甲斐がありました。

期間

5ヶ月

費用

合計:2,030,000円(税別)
(上下仮義歯+上下本義歯+治療費)

当院の治療は保険外の治療となります。
治療費の3割だけを負担すればよい保険治療とは違い、費用を全て患者様のご負担となりますのでご注意ください。

部分義歯のリスクとその対処法

  • 義歯のバネがかかる歯に負担がかかり虫歯や歯周病の進行を促進させてしまうリスクがあります。しかし、当院ではリスクを考慮し負担が少しでも軽くなるような義歯の設計を心掛けています。
  • 今回残す事ができた歯も、何年後かに抜けてしまう可能性があり、義歯に修正を加えなければいけないリスクがあります。その場合、費用負担が少しでもかからないように、歯が抜けてしまった所だけ足すことが可能です。
  • 義歯を日々使用していくと緩みが出る事があります。それは歯肉の退縮によるものであったり、バネが緩んでしまうことによる義歯全体の緩みであったりします。 その場合、歯肉が減った分だけ材料を足してあわせ直し、緩みを取る事が可能です。 また、緩んだバネを締め直すことも可能です。
  • 消耗部位である人工歯が摩耗し、噛み合わせのバランスが崩れ義歯全体が外れやすくなるリスクがあります。その場合、義歯自体を作り直す必要はなく、人工歯のみ交換する事が可能です。
  • 義歯を構成する材料であるレジンや金属、また調整に使用するその他の歯科材料に対してアレルギー反応を起こすリスクがあります。その場合、アレルギー反応を起こした材料の代替材料を使用する事が可能です。

治療内容

  1. 当院は、最初にじっくりとカウンセリングをさせていただきます。カウンセリングでは、ご希望やお悩みをすべてお伺いし、レントゲン等の検査をさせていただきます。それらをもとに患者様が現在どのような状態なのか?どのような治療の選択肢があるのか?義歯だけではなく、インプラント、ブリッジ等も含め、考えられる全ての選択肢をご説明し、選択していただけます。
  2. 義歯を選択された場合のみ当院で治療をさせていただきます。抜歯が必要な場合、遠方から来院される患者様は、基本的には地元の総合病院の口腔外科で抜歯されてから、当院にて義歯治療を開始いたします。
    ※当院での抜歯が可能な場合もありますのでご相談ください。
  3. 当院の義歯製作工程
    ①仮義歯無しの場合:型採り→口腔内の義歯の位置決め→試着→本義歯セット→調整
    ②仮義歯有りの場合:型採り→口腔内の義歯の位置決め→試着→仮義歯セット→本義歯のためのカウンセリング、調整、修正→本義歯セット→調整
    義歯は実際の生活で使ってみないと分からないことが沢山あります。当院の義歯製作フィードバック方式は、本義歯を想定した仮義歯で「違和感」「外見」「発音」「食べ心地」などを、ご自宅での日常生活で試すことができます。仮義歯で「全てOK!」という結果が出てから仮義歯と寸分違わぬ本義歯が出来上がるのが特徴であり、大きなメリットです。
  4. 義歯製作の平均通院回数
    ・仮義歯(リハビリ義歯)無し:完成まで4回
    ・仮義歯(リハビリ義歯)有り:仮義歯の完成まで4回、本義歯の完成まで3回、合計7回 
    ※治療の内容により回数が多少増えることもございます。

総義歯のリスクとその対処

  1. 経年変化として歯肉、顎の骨がわずかに減っていき、義歯が緩くなるリスクがあります。その場合、義歯自体を作り直す必要はなく、歯肉や骨が減った分のみを足して緩みを取ることが可能です。
  2. 人工歯が摩耗し、噛み合わせのバランスが崩れ義歯全体が外れやすくなるリスクがあります。その場合、義歯自体を作り直す必要はなく、人工歯のみ交換する事が可能です。
  3. 義歯を構成する材料であるレジンや金属、また調整に使用するその他の歯科材料に対してアレルギー反応を起こすリスクがあります。その場合、アレルギー反応を起こした材料の代替材料を使用する事が可能です。