入れ歯のフィット感は外れない、浮かないだけじゃない!

見た瞬間に入れ歯だと分かってしまう方がいます。ご本人が気にしていないのであれば良いのですが、気になるようでしたら改善したいものです。

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よく食べられるだけで入れ歯はいいの?

入れ歯がピッタリ付いていて、落ちない浮かないでよく食べることができる、機能性が高い入れ歯はとても重宝します。

しかし、入れ歯が落ちない、浮かないだけが入れ歯のフィット感ではありません。
もう一つの重要なフィット感があります、何だと思いますか?

それは、入れ歯だとバレないくらいあなたにフィットしているフィット感です。

今回の結論

“入れ歯だと悟られない見た目のフィット感“ が大切 です

フィットしていなくて違和感がある例

・きれいに歯が並びすぎていて、自然観がない

・口元が異常に出ていて、口が閉じ切らない

・前歯の大きさが大きすぎる、小さすぎるで、お顔に合っていない

・出っ歯、引っ込み過ぎ

・歯の色が肌の色に合っていない

 等々

「入れ歯はよく食べられればそれで良い」とおしゃる方がいます。しかしそういう方も、よく食べられるようになると、必ずと言ってよいほど外見に対するこだわりが出始めます。当然といえば当然です。

今回は、どうすれば、外見のフィット感、自然感が得られるかをお話しします。

“自分らしさ“ というフィット感を得るためのチェック項目

1、入れ歯を入れて口を閉じた時の顔の長さは適正か?

2、口を閉じている時の鼻下、口元の出具合、ボリュームは適正か?

3、ニコッとした時の見える歯の大きさ、歯の出具合は適正か?

4、ニコッとした時の見える歯の長さ、見える歯ぐきの量は適正か?

5、口元、歯並びに自然感はあるか?

6、あなりたい自分の見た目になっているか?

自分らしい“ フィット感という着地点をどこに設定するべきか!?

1、口を閉じた時の顔の雰囲気に違和感がない

2、ニコッとした時の口元および歯並びが自然で、違和感がない

3、ご自身がなりたいイメージ、または好印象のイメージになっている

4、客観的に見て、入れ歯には見えない

歯科医院にて “自分らしい“ フィット感を得るために実際にするべきこと

1、綿密なカウンセリングを行う


  患者様のイメージや希望を歯科医師に伝え、それを歯科医師が咀嚼し、最高の入れ歯を共に作り上げるの
 がカウンセリングです。

①既存の入れ歯がある場合
既存の入れ歯の短所を整理して、どう改善したいかをしっかり歯科医師に伝える。
意外に行われていないのが患者様本人が “どうなりたいか!?“ を頭の中で整理されていないことです。治療椅子の上は、緊張も伴いその場ではイメージが湧きづらいものです。前もってしっかりイメージを膨らませておくことが成功の第一歩です。

②既存の入れ歯が無い場合、または初めての入れ歯の場合
・なりたいイメージを想像する
・天然歯があった頃の写真を用意する
入れ歯を使用したことがない方やしばらく歯がなかった方は、イメージが湧きづらいものです。その時はご自身の実際の写真を参考にしイメージを膨らませ、歯科医師に伝える。

2、徹底した試着

カウンセリングによって整理されたイメージをもとに具現化された試着用の入れ歯を実際に試着して、イメージと試着用の入れ歯との違いを歯の移動や豊隆の増減をその場で繰り返しながら、“自分らしさ“ というフィット感を得るためのチェック項目を参考に、納得できる着地点が得られるまで擦り合わせていく。

3、自分らしい入れ歯の完成


でき上がった入れ歯を確認し調整する。

まとめ

入れ歯のフィット感と言った時、入れ歯が緩くないこと、外れない、浮かないことが浮かびますが、もちろんそれは重要なことであり、それが不安であれば日常にも支障をきたします。

しかし一見小さなことと思われる方もいらっしゃいますが、自分らしい表情、顔つき、雰囲気で生活できるということは、人としての尊厳に関わってくることでもあります。生活の質を上げ自分らしい自分でいつまでも居たいものです。

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