入れ歯の保険適用と適用外の違いについて 種類や費用、選び方のポイントを解説

入れ歯を作りたいと思った時にまず悩むのは、「どこで作ろうか?」「私の場合どんな入れ歯になるんだろうか?」ということですよね。今回は特に「私の場合、どんな入れ歯になるのだろうか』というお悩みについて解説します。入れ歯の種類を知ることにより、悩みは半分になります。今回は貴方が選択できる入れ歯の種類について解説します。

目次

どんな入れ歯があるのだろうか!? 入れ歯の種類を知る

種類と言ったときに分け方によって変わってきます。また歯科には慣用的な呼び方と正式な名称とあり、呼び方が違うだけで同じものを意味することがありますので、それも合わせて解説します。

1、治療費の支払い方の種類:保険が効く(保険診療)、100%自費・保険が効かない(保険外診療)など
2、入れ歯の範囲による種類:部分入れ歯、総入れ歯
3、入れ歯に使う装置、材料による種類
4、使う時期、目的による種類:仮の入れ歯、本入れ歯

1、お金の支払い方の種類

保険が効く入れ歯


保険の入れ歯と同じ分野の言葉

  保険診療
  1〜3割負担


特徴

・保険治療の入れ歯は、ほとんどの歯科医院で作ることができ、治療負担は1割から3割ですので比較的安価
・入れ歯の質はその歯科医院の医師の技術次第
・入れ歯に使う材料の種類に制限がある

保険が効かない入れ歯=自費



自費の入れ歯と同じ分野の言葉
  自由診療
  自費診療
  100パーセント自費(保険との併用は不可)

特徴

・保険治療を行なっている歯科医院のなかで自費の入れ歯治療を行なっている歯科医院もある
・保険治療の入れ歯より平均して高価である
・入れ歯の質はその歯科医院の歯科医師の技術次第で、自費だから良いというわけではない
・あなたに合う歯科医師に出会うことができれば、本当に良い入れ歯を手に入れることができる

2、入れ歯の範囲による種類



総入れ歯
 健康な残存歯が1歯も無い場合は総入れ歯になります。
 入れ歯がつかまる歯は有りませんが、色々な機構を使って入れ歯を保持する

特徴

部分入れ歯と比較して・・・
 異物感が大きい
 良質な総入れ歯は得難い
 歯科医師の技術に依存する


部分入れ歯
 歯が欠損している部分にのみ歯を補う入れ歯です。
 健康な残存歯にバネをかけて入れ歯が落ちないようにするので、残存歯がグラついていたり、虫歯になって
 いる場合は追加の治療が必要になります
 バネ以外の装置を使って固定する種類の入れ歯もある

特徴
 バネが審美性に影響してしまう場合がある
 異物感が大きいものもある
 歯科医師の技術に依存する

入れ歯に使う装置、材料による種類

金属のバネ(クラスプ)を使う入れ歯

保険診療、自費診療共にあり
 部分入れ歯に歯につかまる入れ歯を保持させるためのバネが金属でできていて、当然金属色なので審美性は落
 ちますが丈夫です。

金属のバネがないピンクのバネ、柔らかいバネを使う入れ歯

自費診療
 部分入れ歯に歯につかまる入れ歯を保持させるためのバネがピンク色で歯ぐきのような色をしているので
 属色のバネと比較して目立ちにくく審美性に優れている。しかし全ての場合においてといわけではなく、時と
 してそのピンク色のバネさえも目立って審美性が低下する場合もある。

床(ピンクの部分)の部分の寸法精度が良い入れ歯

自費診療
 材料は必ず固まるときに寸歩変化を起こし、その変化量によって適合の良し悪しが決まる場合がある。その時
 の寸法変化が高価な材料は比較的小さいものがある。

特殊な装置を使う入れ歯


インプラント、コーヌスクローネ、アタッチメント、その他
それぞれ一長一短あり歯科医師の詳しい説明をお聞きすることをお勧めします。

保険適用の入れ歯と自費の入れ歯の違い

保険治療の入れ歯の長所・短所


保険診療は全ての国民に公平に安価で高い水準の医療を提供するという国の方針で行われているもので、入れ歯の保険診療もその一つです。長所として非常に安価で入れ歯を手にできることです。しかしその質の基準は曖昧で、満足できる入れ歯を得ることは難しいのが常です。

テレビコマーシャルでポリ⚪︎リップの宣伝があれほど流れて売れているのは、それだけ入れ歯で困っている方が多い証拠です。あの商品は不具合のある入れ歯をなんとか食べられるようにするためには良い製品ですが、、、。

自費治療の入れ歯の長所・短所


自費治療に国の患者様への補助は一切ありませんし、歯科医師側にも一切ありません。そのため、短所として入れ歯治療は高額になってしまいます。

またもう一つ大きな短所は、自費だから満足できる入れ歯ができるとは限らないことです。入れ歯の質は歯科医師の腕が全てです。その満足のいく入れ歯を作ってくれる歯科医師を探すことの難しさが一番の短所かもしれません。

これはあくまでも高いレベルの満足度のお話ですが。。。。
しかし満足のいく歯科医師を見つけることができれば、“あなたの人生は変わる“と言っても過言ではありません、それが一番の長所です。

入れ歯を作ろうと思った時のポイント

1、保険治療か自費治療かを決める。
2、どこの歯科医院で作るかの情報収集を徹底的にする
3、歯科医院に予約をして歯科医師のカウンセリングを受ける


大きく分ければポイントは3つしかありません。この3つを徹底的に行いましょう。
特に2番目・3番目は重要です。これはあくまで本当に満足のいく入れ歯を希望している場合です。またあなたのお口の中の感覚が特に敏感、繊細なら尚更です。

まとめ

入れ歯を作ろうと思った時の2大不安。

1、「私はどんな入れ歯になるんだろう」
2、「どこで作ればいいのだろう」です。


まず入れ歯にはどんなものがあるのかを知ることです。
知ることにより、入れ歯が自分にとって嫌なものにならない可能性があることが分かります。あとはどこで作れば良いか?は徹底的に情報収集をすることをお勧めします。歯科医院選び方のポイントはまた別の機会に解説します。

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