合わない入れ歯を使い続けて痛みが出てしまった50代女性の治療エピソード

—————————-

「合わない入れ歯を我慢して使っていたら痛くてご飯が食べられなくなってしまい、もう限界です。」とおっしゃって来院されました。

—————————-

痛みの原因はボコボコした歯ぐき

「何もすごく硬いものが食べたい、という訳ではないんです」とおっしゃるK様。

しかし、K様のお口の条件は難しく、歯ぐきがボコボコしていることが原因でした。つまり歯ぐきがボコボコしているということは、歯ぐきの下の骨がボコボコ隆起しているということです。

風船を膨らませて薄いところが出来るようにその膨らんだ隆起部の歯ぐきは薄くなり、(厚い歯ぐきとの被圧変位量の差による)入れ歯で強く噛んだ時に薄い歯ぐきにソシャク圧が強くかかり痛みが出てしまうのでした。

痛みの緩和にはシリコンがおすすめです

治療法は噛み合わせと粘膜面の調整をしっかり行うことです。もしそれで痛みがスッキリ治まらないようでしたら、入れ歯の内面にシリコンを貼ることをお勧めします。シリコンはそのソシャク圧をその柔らかさによりカバーしてくれて痛みが出ないようにしてくれるとても良い材料です。

—————————-

痛みの原因は1つではありません

痛みの原因はいくつかあります。原因と治療法が合っていないと的外れの治療となり何度歯科医院に通われても治りません。12度通われても改善しないときは治療の見直しが必要かもしれません。

目次