保険の入れ歯の審美性に悩んだ40代女性A様のエピソード

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見た目が、「いかにも入れ歯」で耐えられない!

コロナ感染予防で今でこそマスク生活が普通ですが、A様はそれよりもずっと前からマスクが欠かせなかったようです。以前、保険で入れ歯を作ったものの、あまりにも入れ歯っぽくて、「これは着けられない」と思って仕事中は入れ歯を着けずにマスクでいるのですが、同僚との食事タイムはそうはいきません。歯が無いことは絶対にを知られたくないので、歯が無いと知れるよりはマシと仕方なく接着剤で入れ歯を固定し、見られないようにマスクをずらしながら食べるのですが、食べた気がしなかった、それもほとんど丸呑み状態で、いつも胃の調子が悪かった、と大変お困りだったようです。

入れ歯を着けると、これは私ではないという違和感

前歯部における審美性では,「保険で入れ歯を作ったが鼻の下が膨らんで伸びたような感じになってしまった」「歯並びが良すぎてかえって不自然!」「自分の顔が別人のよう」等々、様々な訴えの患者様がいらっしゃいます。患者様ご本人にとっては重要なところで、わずかに歯が出ていても唇との当たりに違和感を感じたり、自分本来の顔付きではない視覚的な違和感を感じたり、家族が違和感を感じたり、前歯の部分はソシャクという精密な機能とは別に、精神的なデリケートな要素を含んでいます。違和感を避けるためには患者様との綿密な話し合いがとても重要です。

究極の審美性は他人に入れ歯だとバレないこと!

患者様は、個人個人、入れ歯に何を求めているかが異なります。

噛めること、見た目、話しやすさ、気持ち悪くないなど、ご希望の優先順位が異なります。

A様は見た目の良さ、自然感が最優先でした。綺麗な口元になりたいだけではなく、周りの人に入れ歯だと絶対に知られたくないという方が沢山いらっしゃいます。

ですので、当院の究極の審美性は他人に入れ歯だとバレないことを目指して製作しております。

しかし、人には好みがあります。子供の頃から歯並びが悪くてずっと苦労をしてきたので、人生一回ぐらい綺麗な歯並びになってみたいという方から、前述の絶対バレたくない方まで様々です。極端に言えば究極のバレない歯並びは、めちゃくちゃ歯並びを悪く作ることです、ガチャガチャな歯ですね。ご希望になる方は、そうそういらっしゃいませんがそうすると入れ歯だとは誰も思いません。通常お作りする時は、その綺麗な歯並びからガチャガチャな歯のどこか患者様のお好み具合のところに着地します。その着地地点を患者様と一緒に見つけていくのが下記です。

「究極の審美性」のつくり方

1、こちらで叩き台となる歯並びの患者様のお好みをヒアリングします。

2、それを元にろうそくのロウの上に並べた歯の試着を行なっていただきます。

3、その場で患者様のご意見、ご希望をお聞きし歯を並べ直していきます。

4、患者様の遠慮のないOKが出るまで何度でも並べ直します。この作業を総義歯の前歯だけで1時間も2時間も行うこともあります。

5、そうして出来上がった究極の審美性の前歯は、もしかするとその日の気分、感覚が大きく影響しますので、念には念を入れてですが、その日はそれで終了して、後日また新たな目で評価し直し、その段階でやっと仕上げることもよくあります。

A様にもじっくりお時間をかけてやらせていただきました。

後日完成した入れ歯を着けられて、「本当に自分の歯にしか見えない!」と大変喜んでいただきました。

その後、職場での同僚との食事タイムが全く苦にならなくなったとおっしゃっていました。次はお友達とご旅行に行かれるそうです。良かったです。

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