安定剤を使用しなくていい入れ歯が欲しい患者様の治療エピソード(栃木県大田原市 59歳)

Y様は会社を経営されています。
普段から会議や従業員の前で話す機会が多いため、早く話せる入れ歯が欲しいとおっしゃっていました。

以前も入れ歯を入れていたのですが、話しにくく安定しなかったそうです。
そのことを通院していた先生に伝えると安定剤を進められて治療をしてもらえなかったそうです。
Y様は突き放されてしまったように感じたとお話ししてくださいました。

仕方がなく、その合わない入れ歯を使用していたのですが、流動食しか食べられないほどに痩せてしまったそうです。

 

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安定剤は使い心地が悪く使用したくない

Y様以外にも安定剤を使用したくないと希望する患者様は沢山いらっしゃいます。
なぜなら食べている時にぬるぬると安定剤がでてきてしまって気持ちが悪いいからです。

中にはシリコンのように固まるタイプの安定剤もあるのですが骨に良くないためお勧めしていません。
その為、当院では安定剤を使用しないで済むような入れ歯を作っています。

 

嘔吐反射があるかたこそ慎重に治療を

Y様は嘔吐反射が激しく、口の中に器具をいれただけで嘔吐しそうになってしまいました。
このように嘔吐反射があるかたこそ慎重に入れ歯を作る必要があります。
それは入れ歯自体が気持ち良いものではないからです。

しかし、実際に治療して完成した仮歯を装着してみたら嘔吐反射もなく使用することができました。

 

痛み対策でシリコン貼付

Y様は歯茎の病気で歯茎がボコボコに腫れてしまっている状態でした。

その為、今までの入れ歯では痛みがあったのかもしれません。
また、歯茎の病気がある方は腫れてしまっているところを避けながら安定する入れ歯を作らなくてはなりません。
ここが今回の治療の難点です。

治療当初はシリコンを貼付し、痛み対策を取るつもりでした。
しかし、実際に仮歯を装着してみると、痛みもなく嘔吐反射も出ずに使用することができていたのでシリコンは貼りませんでした。

 

本入れ歯が完成するころには体重が戻りました

今までの入れ歯では流動食で食事をとっていたのですが、仮歯を作ってから普通の食事がとれるようになっていました。

本入れ歯を作られる頃には太っていらっしゃいました。
Y様は今まで痩せてしまったため、太られたことが嬉しかったようです。

平成29年に本入れ歯が完成してから一度もご来院されていません。

 

 

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