口が閉じ辛い【60代前半 / 女性】

CASE10 治療前
BEFORE
CASE10 治療後
AFTER

治療の詳細

義歯の種類

上下の総義歯

製作方法

1回法(本義歯のみ)

治療内容

「ぜんぜん食べられない」というお悩みでカウンセリングにいらっしゃいました。
ほとんどの歯がグラグラで「食べるのに時間がかかり、痛みを我慢しながら食べていることに疲れました。」ということでした。
また前歯を治した時から出っ歯になった気がして以前から閉じづらかった口がさらに閉じづらくなったということです。
ご希望として、「全部抜いて将来的にも世話なしになりたい。」とのことでした。

選択肢としては、
①2〜3歯残せる歯がありそれを活かした部分義歯も製作することができる、
②全部抜くことにより、お口が閉じやすくなり口元の審美性を改善できる
2つに治療法を提案させて頂いたところ、全部抜くことを選択され、総合病院にて抜歯を行いました。
その後当院で型取りから治療を開始しました。

この患者様のお口が閉じにくいというのは歯を治した被せ物が原因も多少あるかもしれませんが、根本は先天性のものです。義歯治療の分野でもこの状態を正常の口元にすることは至難の業です。
前歯だけではなく奥歯の歯並びに関しても、何度も試行錯誤を重ね、この方に一番合った歯並び、義歯の大きさを見つけることができました。1回法をご希望でしたので、歯ぐきが落ち着くのを見ながらの本義歯製作となり、完成装着することができました。
別人のような口元に患者様は大変満足され、「こんなことなら早く治せばよかった」と喜んでいらっしゃいました。

期間

3ヶ月

費用

合計:2,000,000円(税別)
(上下本義歯+治療費)

当院の治療は保険外の治療となります。
治療費の3割だけを負担すればよい保険治療とは違い、費用を全て患者様のご負担となりますのでご注意ください。

総義歯のリスクとその対策

  • 仮義歯によるリハビリ期間を経ずに直接本義歯を入れられる場合、義歯セット後に顎の位置が良い状態に変化し、かみ合わせの調整が必要になる場合があります。その他に、歯肉も仮義歯を経た時と比較して変化量が大きくなる可能性があります。どちらの場合も、調整することで良い状態に持っていくことを基本としています。
  • 消耗部位である人工歯が摩耗し、噛み合わせのバランスが崩れ義歯全体が外れやすくなるリスクがあります。その場合、義歯自体を作り直す必要はなく、人工歯のみ交換する事が可能です。
  • 義歯を構成する材料であるレジンや金属、また調整に使用するその他の歯科材料に対してアレルギー反応を起こすリスクがあります。その場合、アレルギー反応を起こした材料の代替材料を使用する事が可能です。

治療内容

  1. 当院は、最初にじっくりとカウンセリングをさせていただきます。カウンセリングでは、ご希望やお悩みをすべてお伺いし、レントゲン等の検査をさせていただきます。それらをもとに患者様が現在どのような状態なのか?どのような治療の選択肢があるのか?義歯だけではなく、インプラント、ブリッジ等も含め、考えられる全ての選択肢をご説明し、選択していただけます。
  2. 義歯を選択された場合のみ当院で治療をさせていただきます。抜歯が必要な場合、遠方から来院される患者様は、基本的には地元の総合病院の口腔外科で抜歯されてから、当院にて義歯治療を開始いたします。
    ※当院での抜歯が可能な場合もありますのでご相談ください。
  3. 当院の義歯製作工程
    ①仮義歯無しの場合:型採り→口腔内の義歯の位置決め→試着→本義歯セット→調整
    ②仮義歯有りの場合:型採り→口腔内の義歯の位置決め→試着→仮義歯セット→本義歯のためのカウンセリング、調整、修正→本義歯セット→調整
    義歯は実際の生活で使ってみないと分からないことが沢山あります。当院の義歯製作フィードバック方式は、本義歯を想定した仮義歯で「違和感」「外見」「発音」「食べ心地」などを、ご自宅での日常生活で試すことができます。仮義歯で「全てOK!」という結果が出てから仮義歯と寸分違わぬ本義歯が出来上がるのが特徴であり、大きなメリットです。
  4. 義歯製作の平均通院回数
    ・仮義歯(リハビリ義歯)無し:完成まで4回
    ・仮義歯(リハビリ義歯)有り:仮義歯の完成まで4回、本義歯の完成まで3回、合計7回 
    ※治療の内容により回数が多少増えることもございます。

総義歯のリスクとその対処

  1. 経年変化として歯肉、顎の骨がわずかに減っていき、義歯が緩くなるリスクがあります。その場合、義歯自体を作り直す必要はなく、歯肉や骨が減った分のみを足して緩みを取ることが可能です。
  2. 人工歯が摩耗し、噛み合わせのバランスが崩れ義歯全体が外れやすくなるリスクがあります。その場合、義歯自体を作り直す必要はなく、人工歯のみ交換する事が可能です。
  3. 義歯を構成する材料であるレジンや金属、また調整に使用するその他の歯科材料に対してアレルギー反応を起こすリスクがあります。その場合、アレルギー反応を起こした材料の代替材料を使用する事が可能です。