二段階製作方式とは
入れ歯製作によるトラブルはなぜ起きてしまうのか?
平成11年 保健福祉動向調査

この円グラフは平成11年に政府統計により調査された入れ歯の使用感に関するデータです。
このグラフを見ると食べ物の味が分からない、入れ歯が合わない、話しがしにくいといったトラブルが多いことが分かります。
なぜそのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか?
それは、一回完成で本入れ歯をつくってしまうからです。
失敗しないための二段階製作方式とは?
初めに仮歯で、試して良い結果が出てから本入れ歯をつくる。これが失敗しないための二段階製作方式です。
一回完成、短期間で出来た本入れ歯に不具合が出た時、修理し、快適な状態に持っていくことは不可能な場合が多いです。
このようなトラブルを防ぐ為に、当院では仮歯をおすすめしています。
仮歯製作は入れ歯の審美・食べる・発音に関して、失敗のない高いレベルの回復を希望される方におすすめの治療方法です。
一回で本入れ歯を作ることと、二段階製作方式の違い
本入れ歯一回完成の場合

長所
- 短期間で本入れ歯が出来上がる
- 仮歯の費用がかからない
短所
- 歯並び、噛み合わせ、大きさなど自分に合う入れ歯が出来ないことがある
- 顎、咀嚼筋、歯ぐきに問題があってもそれらが治らないまま、本入れ歯が出来上がってしまう
- 入れ歯を入れるのが初めての方は、本入れ歯をいきなり入れることは慣れづらいことがある
仮歯・本入れ歯の二段階製作方式

長所
- 一回完成の短所を全ておぎなう
- 歯並び、噛み合わせ、歯の大きさなど自分に合う入れ歯にできる
- 仮歯を入れた生活が試せるので顎や顎関節、歯ぐきトラブルが見つかる
- 上記のトラブルに対する対処法が分かる
- 初めて入れ歯を入れる方でも仮歯でご自身の話す、食べるなどの機能のリハビリができるので違和感なくに本入れ歯が使える
短所
- 仮歯の費用が別にかかる
二段階製作方式は本入れ歯の完成度が高い!
実際に仮歯を使用して生活をしていただきます。
その中で使用しづらかったところや、気になった所を調整し、満足のいく形に仮歯を仕上げていきます。
そしてその仮歯の情報を全て本入れ歯に反映しますので納得のいく入れ歯が出来上がるのです。
良い仮歯を作るメリット
- ご自身の好みの歯並びが見つけられる
- 弱ってしまった噛む筋肉、顎関節のリハビリができる
- 悪い噛み癖を治すことができる
- 良い本入れ歯を入れるための基準を見つけ出すことができる