頬(ほお)をよく咬んでしまいます。
食べ方が悪いのでしょうか?
奥歯で頬の内側をよく咬んでしまうという場合があります。
その方の食べ方が悪いということはありません。
入れ歯の奥歯の並んでいる位置に原因があると思われます。
対処法
しかし、その歯の位置は、歯ぐきの土手との関係でそこに並べられたはずですので簡単に変更するわけには行きません。
・簡易的な方法として頬を咬んでしまう歯の頬側の部分に、少し隙間を作って
あげると改善することができる場合があります。
・それでもダメなら、歯の位置を移動することも考えないといけないかもしれ
ません。
夜、入れ歯は外して寝た方が良いですか?
基本的には外して寝た方が良いです。
歯ぐきがその間休むことができます。
また菌が繁殖して入れ歯につく割合もやや減ります。
あえて入れ歯を入れて寝たほうが良い方
・少数歯残っている方
お口の中に残っている歯が非常に少ない方や残っている歯の状態が悪く、ぐらついている方はそれらの歯を守るために入れ歯を入れて寝た方が有益です。
入れ歯を入れないと、残っている歯に力が加わってその歯の寿命を短くしてしまったり、その歯で反対側の歯茎を傷つけてしまったりします。
・お口の奥、のどのほうがつぶれて狭くなってしまう方
お口の奥の方の高さが確保できなくなり狭くなって
いびきの原因になったり呼吸がしづらくなったりもします。
以上の方々は、入れ歯をして寝ることで、残っている歯の寿命が延び呼吸も楽に寝ることができます。
歯ぐきがぶよぶよしているところがありますが、大丈夫でしょうか?
直接診させて頂かないと解らないところですが、一般に、フラビーガムと呼ばれ、歯ぐきがコンニャク状に慢性炎症を起こして腫れてしまうものがあります。
・原因
適合の悪い入れ歯を、長期間我慢して使い続けていたり、入れ歯安定剤に頼って入れ歯を使用していると、起こる現象です。
適合が悪い入れ歯の内に安定剤を入れても、入れ歯はくっついてはいますが、
入れ歯は絶えず動いて歯茎の下の骨に良くない圧力がかかっています。
そうすると歯ぐきの下の骨は、だんだん無くなっていきます。
特に、総入れ歯は少し動きながら食べるもので、
その動きが適正な範囲ではなく異常な動きで長期間となると
健康な歯ぐきがコンニャク状の歯ぐきになってしまい、それはさらに進行します。
こんにゃく状歯ぐきの上にのっている入れ歯は、ヒトが、厚いゴムの上に立っているようなもので、安定感が悪くなります。
安定感が悪くなると、更に安定剤を増やして入れ歯を使わなくてはいけなくなり、歯ぐきもさらにぶよぶよになっていくという、悪循環ができてしまいます。
・対処法
大切なのは、歯ぐきがコンニャク状になる前、こじらせる前にいれ歯の不具合を治すことです。
当院ではフラビーガムを患っている患者様の入れ歯もお作りしています。
よかったらこちらも参考にされて見てください。
→フラビーガムの患者様エピソード
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